Unix Like OS


Unix Like OS といえば FreeBSD や Linux や NetBSD なんかがそうです。ここでは私が実際に使っている FreeBSD を中心に話を進めていきます。しかし、OS に依存するような話は殆どないので Linux User や NetBSD User も安心してください。また、ここでの Unix とは PC-Unix を中心に考えているので ISP へテルネット接続したものは参考にならないものが多いかもしれません。
Unix Like OS の情報はこちらを参考にしてください。


Unix の基礎の基礎

Unix ではMS-DOSでいうドライブという概念がありません。これは実際に使ってみないと解りませんが図で説明したいと思います。

Macintosh User なら何となく解ると思いますがすべては ROOT から派生しています。フロッピードライブは /dev/fd に割り当てられています。ちなみに Unix では全てをファイルとして扱っています(ディレクトリも例外ではない)。キーボードなども特殊ファイルとして扱われています。これをマウントすればフロッピーも使えるようになります。

mount -t msdos /dev/fd0.1440 /mnt


こうすると 1.4MB の DOS でフォーマットされたディスクが読めるようになります。
例2

cat sound.au > /dev/audio


こうするとオーディオデバイスがあれば音がなります。

また、先程から「/」(スラッシュ)というものが使われていますが Unix では MS-DOS とは違い、ディレクトリの区切りは「\」ではなく「/」となっています。Internet でも https://members.tripod.com/~hyperkwu/ の様に「/」で区切られています。Internet は Unix と Unix を繋いだものの大きくなったものだからです。
Unix では「~」(チルダと読む)はそのユーザーのホームディレクトリへとすばやく移動するためにあります(というより省略形)。因みにホームディレクトリというのはユーザーに与えられた場所です。通常は FD が使えないのでホームディレクトリに何でもかんでも入れておきます。例えばユーザー名が「kwu」でホームディレクトリが「/usr/home/00332/kwu/」だったらアドレスは「http://www.foo.com/usr/home/00332/kwu/」と長ったらしくなります。しかし、ここで省略形の「~」を使うと「http://www.foo.com/~kwu/」となり非常にすっきりした形になります。また、シェル上で

% cd ~(ユーザー名)


とするとそのユーザーのホームディレクトリへと一気に移動できます。

Unix の小技はこちらへ。これで研究室の人気者になれます?

X-Window の基礎

X-Window とはマサチューセッツ工科大学で開発されたウィンドウシステムです。背景にマウスカーソルを持っていくと「X」と表示される事から X-Window と言われるようになったそうです。X-Window 上では WindowManager と呼ばれるプログラムを使う必要があります。これがないとウィンドウを移動する事さえできません。多分 Windows や Macintosh を使っている人には解りづらいことですが後で画面を紹介します。WindowManager を使うことによって他の Window システムを採用している OS とは比べ物にならないほど自由度が高くなります。システムに標準で付いてくるウィンドウマネージャはターミナル上で

% twm &


と入力すれば動きます。X-Window では、時々ターミナルを使うプログラムもありますが、プログラムの実行には全て「&」を付けた方が何かと便利です。なぜなら X-Window では複数のプログラムを動かすことが楽だからです。コンソール上では複数の処理を同時に行なうにはいちいちサスペンドさせなければいけませんが、 X-Window 上では MS-Windows や Macintosh 等のOSの様に複数のプログラムを動かすことはそれ程面倒ではありません。また、「&」をつけないとそのプログラムが終了するまでターミナルは使えなくなってしまいます。これではマルチタスクの意味がありません。そういう訳なのでなるべく「&」はつけておいた方が宜しいかと思われます。

色々なWindowManager
もっとあるけど情報がない・・・
名称一言評価参考画面
TWMシステムに標準で付いてくる19.6KB
TVTWMTWM に仮想画面を追加TWMと同じ
CTWMTVTWM よりも使い易い182.4KB
GWM仮想画面があるが非常に軽くて使い易い23.2KB
olvwm独自のライブラリーを使用23.9KB
FVWM2TWM を改良。殆どこれを元に派生しているらしい20.4KB
FVWM95Win95 の様な画面の FVWM25.2KB
QVWMFVWM95 より Win95 にそっくり32.2KB
MLVWMMacintosh の様な操作感覚24.2KB
AfterSTEPNeXTSTEP の様な画面153.3KB
9WM操作が特殊で初心者にはおすすめできない×70.6KB
EnlightmentWindowManager の最高峰無し

おすすめは Emlightment なのですが、グラフィックデータが別に必要なため容量を食います。Enlightment の画面はデータによってがらりと変るので参考画面はありません。私は TWM と MLVWM と AfterSTEPをつかっています。しかし DooM をやるときには TWM でないといけません。 TWM と 9WM 以外の WindowManager は仮想画面というものを持っていますがこれは「C-(カーソル)」とか「Alt-(カーソル)」とかで画面を移動(交代)できるのでゲームをするときにはむいていません。という訳で DooM をするときには TWM を使いましょう。某 Windows の様に標準で付いてくるからといって侮れません。
また、X-Window では全てのオブジェクトを Window として扱うようです。プログラマーにしか関係ないので参考画面を見たい人はこちらを参照してください。


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